Torontoトレーニング④
先日、トロントでヴラッドのセミナーがあり、
その数日前(数日後?)の練習後のヴラッドとのプチ飲み会で、
ヴラッドが「自分のできるシステマをする」
ということの大切さを説いてくれました。
システマではよく、
「モスクワ系ワーク」
「トロント系ワーク」
という言い方をします。
その2つは同じであり、そもそもそのように分けて表現すること自体がおかしい、
という人もいますが、
「2つは根本的には同じであるけれど、やはり別物」
というのが、僕の個人的な感想です。
なぜなら、
モスクワは「ミカエルのシステマ(システム)」を教えていて、
トロントは「ヴラッドのシステマ(システム)」を教えているからです。
ヴラッド曰く、
「ミカエルがやっているレベルのことを、そのまま同じように自分がすることはできない。
だから、自分ができる自分のシステマをしているんだ。
各自がそれぞれ自分のできることをしなければいけない」
日本では幸運なことに毎年、
モスクワとトロント両方のシニアインストラクターのセミナーが多数開かれ、
ミカエルとヴラッドも度々、訪日してくれています。
しかし、各マスター, シニアインストラクターのシステマがそれぞれ異なることから、
混乱し、自分はどうすればいいのか分からなくなってしまう人もいるのではないでしょうか?
そうならないためにも、「自分のシステマ」が大事だと思います。
インストラクターの「真似」をしようとするのではなく、
インストラクターから「吸収」し、
その上で自分ができる「自分のシステマ」をすること。
ミカエルになろうとしても、ミカエルと同じことはできず、
ヴラッドになろうとしても、ヴラッドと同じことはできず、
ザイコフスキーになろうとしても、ザイコフスキーと同じことはできない。
まずそれをきちんと意識しておかないと、
アレもできないコレもできないと無駄に落ち込み、迷う気がします。